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甘く、深く、繋がって
第9章 乱された身体
柔らかな間接照明が灯る中、スゥッと浮上するように目が覚めた。
まだ熱の残る身体。

……私、斎藤さんに
自分で『壊して』って強請ってしまった……

後悔で息が苦しい。

ナカに入れた瞬間、斎藤さんの目の緋色が濃くなった。捕食者の色、オスの顔。
『真純、イイ身体してるね』
耳元に落とされた艶やかなテノール。それだけで軽くイかされて、淫らに揺れて、快楽を追った。
唇以外、至る所にキスされて、もう斎藤さんが触れてない場所なんてない。
散々責められ声が擦れる程に啼かされた。思い出すだけで、身体が疼く。
何度イカされたのか分からない。記憶は途中で弾けてる。

また、身体だけになってしまうの?
大事にしてもらってたのに、自分で壊してしまうなんて……

斎藤さんを起こさないよう、静かに息を吐いた。

今、何時?

宣言通り腰は全然立てられそうにない。目が覚めた今も身体がちょっとおかしい。
だからかな?
あんなに長くシテたのに、身体はクタクタなハズなのに、この暗さは多分早朝と呼ぶにもまだ早い。

こっそり布団の中を覗いた。裸の身体、至るところに散る、赤い跡。昨日の激しさを思い出させられて顔が熱くなってきた。
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