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甘く、深く、繋がって
第1章 プロローグ
「まだだよ。まだ……我慢して?」
緩い突き上げはまだるっこしい。
もっと深く、激しく挿れて欲しくて腰が震える。
でもその僅かな動きさえ
「ダメ、だよ。我慢」
優しい声で押さえ込まれてしまう。

苦しい……

見上げた先にあるのは上質なシンメトリー。僅かに汗が浮かぶ以外、全く乱れを感じさせない。
私は狂いそうなくらい熱いのに……

「っ……はっ、あ……おね、が、い……」

彼の首に腕を絡め、必死な思いでその涼やかな瞳を見つめた。

「ダァメ」

返された静かな答え。
柔らかな笑みを浮かべて拓真さんが私を見下ろす。

「真純はもう我慢出来ないの?」
首を傾げて聞いてくる。甘やかなその笑みに、ゾクゾクと震える身体。
「い、じわっる、しない、で……」

もっと欲しくて堪らない。

「じゃあ、お強請りしてよ?上手に出来たら真純の欲しいようにしてあげる」
クッと上がった右の口角。意地悪な微笑み。
今まで優しかった色素の薄い茶色の瞳が艶を帯びて紅く輝く。

あぁ、ゾクゾクする。

「ん、はぁ……た、くま……お願いしま、す。もっ、と……もっと、奥、まで……突いて、下さい」
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