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甘く、深く、繋がって
第15章 守りたい
見れば見る程腹が立つ。

こいつ、俺の真純に何してんの。
本気ならまだしも、みゆき絡みだったら許さねぇ。

はぁと大きく息を吐いた。
自宅のパソコンにメールを転送させ、店のからは消去した。開けたのが俺で良かった。出来れば二度と見たくない。でも使えるモノは、使わせてもらう。消去するのは何時でも出来る。

残りのメールも確認してパソコンの電源を落とした。

恐らく俺はみゆきに付けられている。だから祝日前も真純に会うつもりはなかった。でも、状況が変わった。それを利用しない手はない。
真純に男けしかけても無駄だって分からせてやる。

戸締まりをして店を出た。
もう真純は姉のマンションに着いているだろう。携帯を取出し、駅へ向かいながら真純に電話する。
数コール待っても出ない。

風呂にでも入ってるのか……

それなら都合が良い。
明日は泊まる用意をして仕事が終わったら店に来て欲しいという内容のメールを送り付け、俺は駅へ向かった。
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