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甘く、深く、繋がって
第4章 水族館
まず通ったのは水槽のトンネル。
足元からクルリとドーム型の水槽に囲まれて、何処を見ても小さな海が拡がっている。

「あ……」
真上を大きなエイが泳いでく。ゆったりとはばたくように進む姿は優雅で美しい。立ち止まって目で追った。
「良いなぁ」
「エイ?好き?」
「はい……海の中を飛んでるみたいじゃないですか?」
斎藤さんが私を見下ろしているのには気付いてた。でも恥ずかしくて、エイから目を離せない。
「そうだね。ゆったりとしてて気持ち良さそうだよね」

そう、今同じ事考えてた。

それが嬉しくて思わず斎藤さんの方を向いていた。穏やかに微笑む彼とバチッと目が合う。
甘く柔らかなシンメトリー。

囚 わ れ る ……

思わず見とれて。チュッと音を立て唇が重なっていた。
「っ!」
「真純ちゃん、隙だらけ」
クスリと笑われて、急いで俯いた。
だって、まさか、キスされるなんて、びっくりで。
キュッと右手を強く握られる。
「そんな可愛い反応見せないで」
耳元で響く優しいテノール。
「連れ込みたくなるから」

連れ込みたくなる?
……何処に?

頭の中には疑問符。
でも耳朶に触れながら囁く、艶っぽい雰囲気にクラクラした。
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