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甘く、深く、繋がって
第27章 微睡みの中へ
いつも男の人の思うまま、欲のままにされて、させられるばかり。嫌で嫌で仕方ないのに、身体は悦んでどんな事でも受け入れる。意思に反して口を吐いて出るのは次を望む言葉。
益々エスカレートしていく行為に自分の身体が疎ましく、セックスなんて嫌いだった。
拓真さんとも、したくなかった。
なのに、あっさりと流されて、あまつさえおねだりまでした自分を後悔した。ハシタナイとあきれられるんじゃないかと、拓真さんが啓太の様になってしまうんじゃないかと、すごく怖かった……

でも、拓真さんはそんな風になるどころか、一層私に優しくなった。

『セックスは幸せなんだって思わせてやるよ』

その言葉通り、拓真さんとのセックスは愛されてると実感する。幸せに過ぎて、涙が溢れる。
身体も心も満たされる……

だから、拓真さんも……

そんな風に思ったのは初めてで、口にするのを躊躇わなかった訳じゃない。
でも、色々言いながらもいつも最終的には私を優先してくれる拓真さんに、もっと気持ち良くなってもらいたくて……

何も着けずに入ってしまった時に拓真さんが見せた、何時もとは違う表情にゾクゾクした。もっとこうしていたいと思ったの。
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