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第33章 溶け合う身体（後）

何度も何度も擦らされ、溜まっていく甘い疼き。上がる喘ぎ。
身体が、熱い。
グッと押し付けられる度、期待に震える。でもヌルッと逃がされ、飢餓感から腰が競り上がった。
「ん、やっ！たくまぁ！」
拓真さんが短く息を吐く。
「堪んない。エロ過ぎ、真純」
私の手を上から強く握ってグリグリと自身を押し付けてくる。私を見下ろす拓真さんは雄。捕食者の目で私を捕らえる。その艶にゾクゾクしてしまう。
濃い緋色に心臓の鼓動は高まる一方で。支配される事を望む身体は止めどなく蜜を溢れさせて待ちわびる。
拓真さんに入れてもらいたくて堪らない。息が出来ないほど深く、奥まで満たされたい。
「ね、拓真……欲しい、の……」
強請る私を拓真さんは黙ったまま見下ろしてくる。その瞳に映るのははしたない程に欲を曝け出した雌の顔をした私。
恥ずかしくて消えてしまいたい。でも、拓真さんを欲っする身体は限界で。
「……ぃ、挿入れて、くだ、さい」
縋る思いで淫らな願いを口にした。