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片想いの行方
第5章 デート?
「お前、フリフリした服が好きなわけ?」

「……何が好きかとか以前に、服に興味がないといいますか……」

「その割には文句スゲーな」

「で、でも!
今回ヒメが選んだのって、女の子らしいというよりかは、どちらかというとカッコイイ感じがするんだけど……」

「よく分かってるじゃん。
そっち路線で選んだんだよ」


アイスティーを飲みながら、ヒメは続ける。


「お前はシンプルで飾らない服の方が絶対いいよ。
その着替えたトップス、よく似合ってる」

「………!///」


そ、そうかな……///

せめてトレーナーは脱ぎたくて

最初に入った店で、ヒメは1枚のブラウスを選んでくれた。

茶色のドット柄、軽い生地の半袖。

履いてきたデニムはそのまま、ヒメの指示で裾だけロールアップさせて

雑貨屋さんで買ったシュシュで、爆発した髪をひとつに束ねたら

自分でもびっくりするほど、今どきな可愛い格好になった。


大変身はしなくても、普通になれたし

今のヒメの言葉は、正直嬉しかったりする。


てゆーか……

あたし、今ヒメと2人で買い物して、カフェでお茶してるんだ。

なんか変な感じ。

男の子と2人で出掛けるなんて、生まれて初めてだよ。

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