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束縛彼氏 ヒイロ君
第5章 日曜日
気づけば朝。
「起きたか。シャワー浴びてこいよ。」
バスタオル姿の彼がいた。
私は全裸でしかもお腹がベトベトする!
って、なにこれ!!!!!!!
あちこちにつけられたキスマーク。
「ヒイロ君!やりすぎだよ。
こんな首や肩にもつけられたら見えちゃうでしょ?
」
首もとにはくっきりとしたキスマーク。
肩や鎖骨付近にもついていて
はっきりと目立つ。
「いいだろう?これで俺の女という事は
一目瞭然だな!」
やけに嬉しそうなヒイロ君。
でも明日大学なのにキスマークなんか
つけていったら恥ずかしいじゃない。
「何もこんなことしなくても……
付き合ってるし大丈夫だよ~」
ミズキはわかってないな。
目に見える場所に恋人がいる証、
キスマークをつけることによって他の男への
牽制の意味もあるのに。
渋々ミズキはシャワーを浴びに行き
俺は朝食をたのむ。
私がシャワーから出ると
朝食が運ばれていてヒイロ君が座って
待っててくれた。
「あっ、お待たせ。頼んでくれたの?
美味しそうだね!」
ラブホならではのメニューだった。
朝食をすませ、私たちはホテルを後にする。
ヒイロ君から俺のマンションに戻るか?って
言われたけど私は自宅に帰ることにした。
とりわけ用事があったわけじゃないけど
今夜もヒイロ君の家に泊まる事になったら
夜の営みは避けられないだろうし、
またキスマークつけられたら大変だ!
それに大学のレポートも終わらせたかったし!
「ついたぞ。確か水曜日がバイトだったな?
いつもの時間にまってるから。」
私の家のまえまで送ってくれた。
「うん。りょうかい。」
車を降りて帰ろうとしたとき、
「ミズキ!そのマークが隠れるような服は絶対
駄目だかんな!かといって露出が多くても
許さねぇから!!」
おっきい声で言われて近所に
聞こえてないだろうか?
恥ずかしくて真っ赤になる私を見て
車を走らせた彼。
キスマークが見える服にしろって言うくせに
露出は駄目なんて……
言ってることが無茶苦茶よ!!!!