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第4章 夢
やはり睡眠がしっかり取れるというのは、身体的にも精神的にもとても良いようだ。

稜は、ここの所の倦怠感が嘘のように、朝から仕事をこなしていた。


稜の勤めるのは、“谷本保険事務所”といって、総合保険代理店だ。
日本国内の主要保険会社のいくつかの損害保険と生命保険の代理店をしている。

“谷本”社長をはじめ、4人の営業スタッフと、6人の事務スタッフがいる小さな会社だ。
事務所は駅の裏口から徒歩3分に位置するマンションの5階の1室で、トイレや給湯室は、他の事務所と共同だ。

事務所はワンフロアで、入口に簡単な受付テーブルがある他は、パーテーションに仕切られた2つのミーティングスペースがある。

稜は、事務スタッフの一人で、若い他のスタッフから影で“小局様”と呼ばれている。

“大局様”の数子(かずこ)さんは、50代の典型なお局さまである。

それに次ぐのが稜というのが、なんとも心外だが、年齢的には仕方ない。

あとの4人は年齢もバラバラで、影で“局”と呼ばれる以外は、まあまあ楽しくやっていると思う。

会社にナカヨシコヨシの友人を作る気が無い稜は、付かず離れずの距離を取っている。

「高崎さん、高崎さん」

コピー機の傍で印刷終了を待っていると、営業から帰って来た山本さんに声を掛けられ、無人のミーティングスペースに手招きされる。

山本さんは、皆に内緒でこっそりしているつもりらしいが、狭い事務所の中でその行動はバレバレである。

「何でしょうか?私、この書類急いでて」

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