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第31章 相談
「ちょっと。人の顔見てないで、食べよ?いただきます」

羚汰の視線にクラクラしながら稜が促す。

「うん。いただきます」

「どう?」

鍋なので、大した味付けではないが、羚汰の反応が気になる。

「うまっ!!すんごい肉が柔らかいね!」

「うん。大根おろしの汁で煮るとこんなカンジになるの。美味しいよね~」

みぞれ鍋なので、具は比較的なんでも合う。
稜は、鶏肉と豚肉、水菜、豆腐、しめじやえのき、にんじんを入れた。
お肉じゃなくて、牡蠣でも美味しいし。お魚でも合う。
大根を惜しまず1本すりおろして汁ごと使うのがポイントだ。

あっという間に、ひとケースビールがなくなる。
稜も緊張からかいつもよりピッチがあがる。

ワインも開けた。
スーパーにあったワインで、産地とかは覚えてないが、赤なのにすっきりとした味わいで、鍋によく合った。

羚汰に注いで、自分にも注ぐ。
みるみるうちに1本空いた。
ワインが底をついた頃、鍋もほぼ空になる。

「羚汰強いね〜!」

稜は、かなりな酔っ払いだ。

「そうかな?稜、大丈夫?」

「ふぅん。羚汰に合わせてたら酔っちゃった。それより!〆にうどん!するでしょ〜?」

「俺はもういいよ。お腹いっぱい」

「そーう?...よし、じゃ、片付けるおー」

もう稜は立てそうにない。
自分でそのことが可笑しくてたまらない。

「いいよ。俺やるから」

「ごめんねぇ。なんで立てないのかなー?」

それまでなんとかソファーにもたれ掛かって起きていたが、カーペットに横になる。

羚汰がやれやれといったカンジで、土鍋や器を下げていった。

ふと気づくと、ひざ掛けと水が手渡される。

「ここで寝ちゃダメだよ。落ち着くまでね」

「うん...」

稜はなんとか体を起こして水を飲む。

飲みすぎた。ちょっと緊張を和らげようと思ったのに。
羚汰も少し酔っ払うかなと思ったのに、全然変わってない。

でも、言わなきゃ。
今日を逃したらもう言い出せない気がする。

「大丈夫?ベッド行く?」

洗い物を済ませたのか、羚汰が覗き込んでくる。

「ん...。もうちょっとここでいい」

膝掛けだけでは寒いと思ったのか、寝室から毛布を取ってきて、体にかけてくれる。

頭を撫でられ、ゆっくり髪の先までさわってゆく。
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