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第36章 お泊り会
「私からしたら、どっちのソファーも子どもが産まれたら倉庫行きだと思うけど」

有希子が現実を突きつける。

「えー!なんで?」

「ヨダレやらジュースやらでギトギトになっても良ければ別にいいけど」

有希子が鍋の材料を手際よく切り分けながら、上二人のやんちゃな男の子達がどんだけこぼしたり汚したりしたかを語り出す。

稜と千夏は、聞きながらアシスタントだ。

牛乳をこぼしたり、粘土の手で触ったり、セミの抜け殻を一面にくっつけたり。
掃除をしていると、背もたれと座面の間から、色んなものが出てくるらしい。

「きゃー!セミの抜け殻とか!!ありえない!!」

「...ま、男の子だったってのもあるかもねー。今は、華乃がまだ小さいけどそんなことないもん」

「産むなら、女の子にしよ...」

「うーん。どっちもどっちよー?そりゃ、女の子のが大人しいけど。めっちゃ口が立つからね。うち今、ちょーナマイキなの!尚が華乃にデレっデレだからね。やりたい放題」

尚は、有希子の旦那で、やっと出来た念願の女の子に、メロメロになっているらしい。

なんだかんだと、子どもたちのことを話す有希子と、興味ありげに話に食いつく千夏をよそに、稜は少し引いていた。

子どもたちの暴れん坊ぶりにではなく、そういう子どもがいても可笑しくない。そして、会話が子どもの話になっても可笑しくないのだということに。

その会話に加われない自分が、年相応の大人失格とでと言われている気がしていたたまれない。

今はまだ、千夏のところに子どもはいないが、生まれるのも時間の問題だろう。

私は...。

「さて、そんなハナシしてたら、準備出来たけど。まだ食べるには早いね」

「はやっ!」

「鍋なんて、洗って切ったら終わりだからね〜」

3人とも、チーズが大好きなので、レシピを見ながらではあるが初のチーズフォンデュ鍋にすることにしたのだ。
材料的にはポトフに近い。

「先にワインで、チーズ食べよーよ」

「それに生ハム、買ったもんねー」

お泊り会なので、お酒やおつまみも大量に買い込んであった。
その中に、鍋用とは別におつまみ用のチーズを色々買ってある。

「あ、栓抜き、どこにあるかなー??」

千夏がバタバタと栓抜きを探し回っている間に、有希子が
そっと稜の傍にやってくる。

「稜、千夏に怒られると思ってドキドキしてる?」
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