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NEXT 【完結】
第44章 Situation
「あーーっ、もうだめぇっ、...ああっああああっ」

嬌声をあげて、稜の体が痙攣を始める。

まだ痙攣が続くナカから指をするりと抜き取ると、羚汰が素早く準備を済ませて横たわったままの稜の足をあげてゆく。

「ひゃっ、だめぇ、まだっ」

「もう我慢できない...」

その言葉が終わらないぐらいで、羚汰が強く挿いってくる。

「んぁあっ、...ああっ、んっ、あっ、すごっ」

ゆっくりだが強く押進めるように動く羚汰に、稜の体が大きく突き動かされてゆく。

羚汰の手が、稜の胸を揉みながら、背中からうなじを舐め上げる。

「ぁあっ、んっ、りょうったぁっ」

体を揺らしながらもなんとかひねって羚汰の方へ顔を近付ける。

その唇に舌を近づけ、律動しながらもなんとか交わす。

「はぁっ、マジでヤバイ。...稜、今日はホント覚悟して」

そう耳を舐めながら言うと、肩を掴むようにして、打ち付ける力を増してゆく。

稜は、言葉にならない喘ぎ声を上げ続けたー。








薄明かりの中、息をなんとか整えた稜が体をゆっくり起こす。

眠りについたであろう羚汰を起こさないように、そろりそろりとベッドから降りようとすると、腕を掴まれ布団の中に戻ってしまう。

「きゃっ」

「だーめ。行かせない」

腰のあたりに腕が回され、お腹の上に羚汰の顔が押し付けられる。

「...眠ったと思ったのに」

「寝てないよ。っていうか、今日は寝ない」

駄々っ子のようにしがみついたままの羚汰のふわふわした髪を優しく撫でる。

「今日はゼッタイに行かせない」

昨日の朝も同じような攻防があって、拒否ったのを根に持っているらしい。

「...でも、お腹空かない?」

「空いてない。俺が食べたいのは、稜だけ」

またそういう事をサラっと言う...。

でも、お腹にしがみ付いたままなので、そこまで恥ずかしさはなく、逆にお子ちゃまみたいなので可愛いさえ覚える。

昨晩は映画終りで遅くなったので、そんなに沢山のご飯は食べなかった。

あんなに動いたのだから、絶対お腹がペコペコのハズ。

「こないださ、テレビでホットケーキの美味しいイギリスの有名店の作り方やってたの。食べてみたくない?」

「...」

無言が続く。

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