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第65章 unmoral
「はぁああ~???」

羚汰がビクっとするほど大きな声が、思わず出てしまう。

「ええっ。なんで!?付き合ってない付き合ってないよ!!」

羚汰の腕を掴んで、ガンガンと揺らす。

稜が否定するのはわかっていたのか、羚汰が黙ったままだ。

「なんでそんな風に思うの?花見の時にしゃべってたの、そんなにダメだった?」

そんなにも怪しい雰囲気を出していたのだろうか。

でも、会ったのだって数える程度だし、千夏抜きで会ったことなどない。

「いや...。俺、見たんだ」

やっと重い口を開け羚汰が話し出す。

「稜の部屋に入っていくトコ...」

「は?私の部屋に??貴之さんが???」

羚汰の言っている意味がさっぱりわからない。

「その時は、彼氏だろうって思ってたけど」

花見の時に、玄関のあたりで話しているのを見て、あの時の人物だと気付いた。と。

「...見間違いじゃなくて?」

「声も聞き覚えがあったし」

私の部屋に貴之さん...???



あ!ひょっとして!!


「それって、いつ頃?」

恐る恐る羚汰に聞いてみる。

言い難そうに羚汰が、言葉を選びながら話し出す。

「10月の...。あの...稜が、タバコの悪戯された、前の土曜の夜」

!!!

やっぱり!!!

当時、羚汰とその彼女だと思っていたサキの喘ぎ声がうるさくて。
どうにかやめて欲しくて。
ちょうどその頃、仲良くなれる部屋を探していた千夏と貴之に、一日部屋を貸して。
ワザと声を出してもらった。

あの時の貴之さんが見られてたんだ!

え。でもどう説明したら。

「やっぱ、...そうだったんだね」

稜の様子がおかしいのを、やっぱりと思ったのか羚汰が立ち上がろうとする。

「待って。違うの!違うから、説明をさせて!」

羚汰の腕を両手で必死に掴む。

「いいよ。聞きたくない」

そりゃそうだ。親友の旦那様とそういう関係になっている彼女なんて顔も見たくない筈だ。
違う事をちゃんと説明しなければ。
あの時、部屋に居たのは...。

「千夏だから!あの時、部屋にいたのは千夏!」

歩き出そうとしていた羚汰の動きが止まった。

「...は。嘘だろ。そんな言い訳ー」

「本当に本当。私の部屋を千夏夫婦に貸していたの。あの一日だけ」

稜はあの時の経緯を話し始めた。
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