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第66章 トケル

「すごい...ヒクヒクしてる」

今度は指を入れて確かめるようにゆっくり動き出す。

にちゃぬちゃとイヤラシイ音がして、羚汰の指が出入りを繰り返す。

いつの間にか這い上がってきた羚汰が胸の先を舐め始め、同時にやってくる刺激に体を震わせる。

「...はぁ、...んっ」

ゆっくり出入りを繰り返すだけの指がもどかしくて、もっと触って欲しくて。
羚汰を見つめていると、察したのか、ただのタイミングか。
羚汰の指がナカで曲げられ、稜の気持ちのいいポイントをゆっくり刺激し始める。
稜の体が反り返り、溢れた蜜が指にますます絡まる。

「んふっ...あ、そこ」

「ん。ここ、ね」

小さく漏らしたその囁きに羚汰が反応して、同じトーンで返される。

耳元でより色っぽく返され恥ずかしくて、羚汰の指をきゅうっと締め付ける。

「んはっ、...はぁんっ」

声を抑えようと思うのに、吐息が漏れてしまう。

さっきから羚汰が顔をのぞき込んでこちらを見ている。
そのことも、稜の体を熱くして、より高めてゆく。

舌を出した口が近づいてきて、喘ぐ稜の口から舌を絡めとる。

その心地よさと、気持ちよさに体がオカシクなりそうだ。

「...んんっ、んぁっ、やっ...きちゃうっ」

「いいよ...。ほら、イって」

羚汰の首から肩にしがみつくようにして丸めたその体をビクッビクッと痙攣させ稜が果てる。

「んはあっ...ああっ...」

まだ伸縮を繰り返すナカで羚汰が指を往復させるので、その刺激でまた小さく体が震える。

名残惜しそうに動いていた指が音を立てて抜き取られ、ぼやけた視界で羚汰がその指を舐めているのが見える。

こちらを見ながら舌を大きく出して舐めているその姿が背中に何かが走るほど色っぽくて、イったばかりのあそこがまたきゅうっと熱くなる。

その濡れた唇が触れて、今度は優しく舌先が触れる。
なんとか正気を取り戻しながら、優しいキスを繰り返す。

羚汰の指が稜の指を掴んで、羚汰の大きくなったそこへ誘導する。

おそらくスウエットとボクサーパンツの向こうになるのだろうが、固く熱いモノを手の中に感じる。

「はぁ...」

その手をそっと動かすと、見つめあったまま羚汰がか細く息を吐いた。

ベッドの上でゆっくり場所が入れ替わる。

羚汰の上に移動しながら、顕になっている羚汰の胸に舌を這わせた。