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第66章 トケル
稜のナカに入っていた指が抜き取られ、腿の付け根を持ち上げられる。
お尻を突き出すようにすると、その場所を今度は後ろから羚汰の舌が蠢く。

このタイミングで舐められると思ってなかった稜が、驚きでビクッと体を震わせる。

「んっ、...羚汰っ」

濡れたその場所が指先で押し広げられ、さも美味しそうに羚汰が音を立てて舐めとる。
体をよじって羚汰のその姿を視界に捉えると、より稜の蜜が溢れて太ももを伝う。

「あっ、やっ、見ないで、恥ずかしっ」

「大丈夫。キレイだよ、稜のココ」

羚汰の舌が踊りまわり、その度に稜のうつ伏せになっている上半身が小刻みに震える。

舌先でつつかれる快感はもどかしくて、もっと奥に欲しくなってくる。
言葉に出来ないので、視線を向けてみる。

「りょう、たっ...」

「ん」

体を起こした羚汰が、自分の指を舐めてから、モノをさっきまで舐めていた稜のその場所に充てがう。

「稜、...動いて?」



この体勢で稜から動いたことはない。

「ほら、お尻をもっとこっちに」

羚汰に動かされるままにお尻を少しだけ突き出す。

にちゃっと音がして、羚汰の固いモノが擦り付けられた。

「んっ。そんな、むりだよ...」

「ほら、角度違うだけで。いつもと一緒だよ」

誘うように、入口に少しだけ差し入れられる。

その少しの刺激に、欲していた腰が進んでしまう。

少しの動きで、蜜を纏った稜のナカが、容易く羚汰を受け入れた。

「はぅっ...あんっ」

ナカが羚汰で満たされる。

もっと。もっと欲しい。

稜は動かしやすいように、上半身を起こして両手をつく。

「いいね。そう、もっとイッパイ動いて」

最初の躊躇いはどこへ行ったのか、稜は大きく腰を動かしてゆく。

固い羚汰のモノがナカを大きく擦りあげて、その度に稜の体が反り返る。

「...あっ、あっ、んっ」

その律動を作りながらも、腰を少しだけひねって、羚汰の顔を見る。

「はっ。ホント朝からエロっ...」

羚汰が振り返った方の腕を取り、その手をつなぐ。
と同時に、動いていなかった羚汰の腰が、稜に合わせて動き出した。

「...んああっ、ああっ」

稜の体に少しヒネリが加わり、交わる角度が変わる。

主導権が羚汰に代わって、その腰がぐんぐんと稜を攻め立てる。

「あっあっあっあっ...」
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