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第1章 百貨店の男

仕事が終わり、香奈が通用口で待っていた。

「食事をしよう」
と、香奈が誘った。

いつもの居酒屋に行き、
その流れではいつもホテルだが…

有馬はSEXする気になれなかった。

が…
いつも無理に誘う有馬が
ホテルに誘わないのは疑われそうだったので
いつも通りに誘った。


ホテルに着き、香奈にキスをするが
香奈は、自分から舌を入れたりしないし
されるがままにしている。

愛撫しても、少し息が荒くなるだけ
挿入しても同じで
いつも、人形としているような感覚だった。


「昨日、帰ってないの？」
「うん。」
「お客様と一緒に？」
「うん。」

有馬は外商でお客様の接待でよく一晩中飲んだりしていたので、香奈は不信感は抱かずに

「大変だったわね」

と、有馬の挿入中に言った。