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チョーカーの女の子たち
第1章 待ち合わせ
駅を出ると、クルマ止めに黒いワゴン車が停まっていた。


不良っぽい柄のジャージを着た太ったおじさんが立ってて、わたしたち4人を手招きした。

「よおおこそ、みなさん。仙台は涼しすぎません? 大丈夫でしゅか?」

って、声をかけてきた。もっと怖いこと言いそうな顔してるのに、赤ちゃんことばとかズルい。ぶ、って笑っちゃった。

「サトウ先生、あいかわらずおっかない恰好しとられますねえ」

新幹線で一緒になった、ルート先生という男の人が、笑って言った。

ルート先生は長いさらさらの髪をしていて、美しい顔をしてる。

おじさんって呼ぶのには、ちょっと抵抗感ある。

ルート先生が連れてきた女の子は、わたしよりちょっと歳上で、おとなしいかんじ。頭よさそうだ。
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