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第1章 プロローグ

周(ｱﾏﾈ)くんは、昔、私の家の近くに住んでいた。

歳は周くんの方がひとつ上。

周くんは頭が良くて、私の知らないことをたくさん知っていた。

私は彼に憧れた。
いつも彼の後を追いかけて回った。
幼稚園の頃には結婚の約束もした。

けれど、大きくなるにつれて、そういう話は自然としなくなった。

中学校に上がる前、周くんは引っ越して行った。