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第13章 雨

「今度こそ、赤点は取らないようにします！」

奈緒姫は意気込んでいる。

まだ敬語は抜けていない。
俺のことも名前で呼んでくれない。
でもそんなところすら可愛いと思ってしまう俺はどうしようもない。

「そうだね、期末で赤いと夏休み補習だもんね」

ちょっと冗談めかして言ってみると、奈緒姫は「ううう」と頬を膨らませる。

ふと、目が奈緒姫の胸にいってしまう。

あああ、やばいやばい。
止めろって俺。