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第19章 花火

「他の人はどうしたんですか？」

「佐和紀は場所取り、太基は買い出しに行ってるよ。奈緒姫は……」

その時、奈緒姫の声がした。

「ごめん、お手洗いすごい混んでて……！」

奈緒姫が駆け寄ってくる。
紺地にピンクの花柄の浴衣を着て、髪を編み込んでいる。

うなじが出てるのがイイ！
すごくイイ！

「あ、周くん、もう来てたんだ……」

奈緒姫は俺に気づいて頬を赤らめた。