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第19章 花火

「わー、周くんだぁ！」

太基さんが俺の肩に抱きついてきた。

太基さんは最初こそ俺を警戒していたものの、最近では慣れてきたのか、よくじゃれてくる。

この人も奈緒姫と同じで犬っぽいところがあって、年上なのにちょっと可愛い。

太基さんも今日は濃紺の浴衣姿だ。

「たこ焼き食べなよ、たこ焼き！」

座るなりすぐに食べ物を渡された。
お腹が減っていたのでありがたい。