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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第21章 VS 佐和紀
「あー、その手がありましたね。結婚すれば子供出来ちゃってもむしろ嬉しいですもんね」
俺は乾いた笑みを浮かべる。
そこまで我慢できればの話だけれど。
「そうか、おまえ、歌子さんの息子か」
突然、佐和紀さんが思い出したように言った。
四年前までは隣に住んでいたので、大野家の人たちはうちの母親とも面識がある。
佐和紀さんは溜め息を吐いた。
「どーりでアヤ兄がおまえに甘いわけだ」
「はい?」
佐和紀さんはそれ以上は言ってくれない。