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第26章 家で

「お邪魔しまーす」

周くんは手土産持参だった。
さすがしっかりしてる。

「おおおおお！　駅ナカのチョコレートコレクション！」

甘いもの好きのタイ兄がヨダレを垂らしている。

「いらっしゃい、周くん」

アヤ兄がふわりと笑った。

「お久しぶりです」

周くんはちょっと緊張しているみたいだった。
無理もないよね。

「座ってください。マドレーヌも焼けてますから」

リビングのソファをすすめる。
アヤ兄がコーヒーを入れる横で、私もお皿の用意だ。
タイ兄は早速ゲーム機を起動させている。