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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第33章 コスプレ
奈緒姫はうつむいて黙り混んでしまう。
耳が真っ赤だ。

そんな反応されると、こっちも照れるんですけど。

「そ、そっか……」

俺はぽりぽりと頬をかいた。

思い切って奈緒姫の手を握る。

びくっと小さな手が震えて、やがて俺の手を握り返してきた。

「おーい、そこのバカップル、行くよー!」

呼び掛けられて振り向くと、太基さんが車のエンジンをかけて運転席からこっちを見ていた。
佐和紀さんも助手席で頬杖をついている。
大きなスーツケースは積み終わっているらしい。

俺と奈緒姫は顔を見合わせて、そして笑った。
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