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第38章 お口で

周くんから少し遅くなると連絡が来た。
急用でも出来たのかな。

今日は少し街をぶらぶらして、映画を見に行く予定だった。
まだ時間はあるし、このまま駅で待ってようかな。

年末の駅前はざわついていて、少し慌ただしい。
しばらく待っていると、空から白いものが降ってきた。

「うわぁ、雪だぁ」

ここらへんでは雪は珍しい。
見られただけでテンションが上がってしまう。

「積もるかなぁ」

雪合戦とかしてみたいなぁ。
実際に数センチでも積もれば、交通機関が麻痺して大変なことになるけれど。