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ステップ☆アップ☆ラヴァーズ
第39章 父親

「もう、あなたとは会えません」
父親の婚約者だという前園さんに呼び出された喫茶店。
俺は開口一番そう言った。
「父親のことなら、うちの母親を通してくれませんか」
前園さんは柔らかいベージュ色のスーツを着ている。
おっとりとした表情に、かすかに困惑の色を浮かべた。
「お母様に止められたのですか?」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
前も話していて思ったけれど、前園さんは何というか、話が通じない人だった。
いつも返事が微妙に斜め上なのだ。
父親の婚約者だという前園さんに呼び出された喫茶店。
俺は開口一番そう言った。
「父親のことなら、うちの母親を通してくれませんか」
前園さんは柔らかいベージュ色のスーツを着ている。
おっとりとした表情に、かすかに困惑の色を浮かべた。
「お母様に止められたのですか?」
「いえ、そういうわけじゃないんですけど」
前も話していて思ったけれど、前園さんは何というか、話が通じない人だった。
いつも返事が微妙に斜め上なのだ。

