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第41章 家族

「んー？　もしかして高倉家って今、修羅場なの？」

「奈緒姫の外泊も十分修羅場だ！」

和樹さんが怒鳴る。
やっぱり簡単に許せることではないらしい。

太基さんも頷いた。

「うん、まぁ、外泊は俺もどうかなと思う。けど、何となく事情はわかった」

すぐ横にいる佐和紀さんは、さっきから無言でテレビのチャンネルをいじっている。
なかなか見たいものが決まらないらしい。
もしかして、落ち着かないのだろうか？

奈緒姫も部屋から戻ってきてしばらくした後。

玄関のチャイムが鳴った。