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少年悪魔
第11章 伝わる想い
繭が想いを自覚し、一方的に喚いてから一週間。学校祭準備に追われていた繭は、遥斗とあまり話すこともないまま、学校祭当日を迎えた。
繭達のクラスで催されているお化け屋敷は、人間がお化け役をしているとは言え、恐怖感を追求したような本格的なものではない。そのため、お化け屋敷では悲鳴よりも笑い声が響いていた。
出口から出てくる人達は大抵笑顔だ。
「面白かったぁ!ねえ、コンニャクが首に当たった時、びびらんかった?」
「びびったー!」
「だよねえ!」
そんな会話を聞きながら、繭はお化け屋敷の入り口で受付の仕事をこなしていた。
繭達のクラスで催されているお化け屋敷は、人間がお化け役をしているとは言え、恐怖感を追求したような本格的なものではない。そのため、お化け屋敷では悲鳴よりも笑い声が響いていた。
出口から出てくる人達は大抵笑顔だ。
「面白かったぁ!ねえ、コンニャクが首に当たった時、びびらんかった?」
「びびったー!」
「だよねえ!」
そんな会話を聞きながら、繭はお化け屋敷の入り口で受付の仕事をこなしていた。