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少年悪魔
第11章 伝わる想い



遥斗に手を引かれながら、繭はゼミ室に入った。
ゼミ室周辺は学校祭のイベントに使われることもなくひっそりとしている。
誰もいない教室内で、繭と遥斗はキスに没頭した。
唇を重ね、互いの舌を絡ませていると、体が内側から熱くなる感覚がして、繭は立っていられなくなる。
そのまま床に静かに倒れ込むと、遥斗が上から覆い被さってきた。
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