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少年悪魔
第17章 少年の迷いと、少女の決意
「だって、貴方は知っていて彼女が知らないのは不公平じゃない。だから繭も知っているわ。貴方に与えられた選択肢のこと」
ふふ、と妖艶な笑みを見せたエリーは遥斗を見据えた。
「貴方自身の心はまだ決まらないようね」
ぐっ、と遥斗は言葉を詰まらせる。
「まあ、存分に悩んで考えてくれて構わないわ。それじゃ、またね」
エリーは遥斗に背を向けて飛び立った。
朝日が眩しく空を照らしている。
「ハルの出す結論が楽しみだわ」
エリーが微笑みながらひとりごちた。
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