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少年悪魔
第2章 誕生日の夜
「同じ…?」
「さっき見たでしょ、悪魔の羽。僕も悪魔なんだよ」
蝙蝠のような形の羽。
遥斗は自分を悪魔という非現実的な存在だと言う。
そんなこと、にわかには信じられなかった。
「人間に混じって生きている悪魔は数こそ少ないけど確かに存在するよ。でもそういう悪魔はさっきの黒い奴みたいに繭のことを餌として食べたりしないから安心してよ」
「餌?」
繭が訊くと、遥斗が頷いた。
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