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少年悪魔
第19章 涙の理由
「まだ痛むの?」
エリーが呆れたように遥斗を見る。
意識のない繭の傍では、遥斗が羽を失う時に生じた苦痛に顔を歪めていた。
エリーが何かを呟きだした途端、繭はふらふらと倒れ込んで意識を失い、遥斗は背中に焼けるような痛みを感じてその場に崩れ落ちた。
「…まだひりひりするかな。それより繭が…」
「大丈夫。もう少しで目を覚ますわ。人間にする術をかける時と同時に記憶操作をされるから、脳への負担を減らすために術中に暗示をかけて眠ってもらったの。当事者の彼女には特にきつく記憶操作の負担がかかるから」
「…そっか」
遥斗がほっと息を吐くと、エリーが俯いた。
エリーが呆れたように遥斗を見る。
意識のない繭の傍では、遥斗が羽を失う時に生じた苦痛に顔を歪めていた。
エリーが何かを呟きだした途端、繭はふらふらと倒れ込んで意識を失い、遥斗は背中に焼けるような痛みを感じてその場に崩れ落ちた。
「…まだひりひりするかな。それより繭が…」
「大丈夫。もう少しで目を覚ますわ。人間にする術をかける時と同時に記憶操作をされるから、脳への負担を減らすために術中に暗示をかけて眠ってもらったの。当事者の彼女には特にきつく記憶操作の負担がかかるから」
「…そっか」
遥斗がほっと息を吐くと、エリーが俯いた。