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少年悪魔
第20章 違和感
*
夜、礼也が自室で寛いでいると、背後に気配を感じた。
「エリー、勝手に入ってきたの?」
「あら、いけなかった?そこの窓が開いていたから入っちゃったわ」
礼也は呆れたように溜め息を吐いた。
「まあいいけど」
「ハルの様子を見てきたの。前とそんなに変わりなくそれなりに楽しそうよ。変わったのは人間に近い上級悪魔以外は目に入りにくくなっていることと、繭とのことくらいね」
「ハルと繭ちゃん、またくっつくのかな」
礼也の言葉に、エリーは妖艶な笑みを見せた。
「さあ。それは誰にもわからないわ」