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少年悪魔
第8章 デート
「どうかした?」
表情を訝しんだ遥斗が訊くと、繭は曖昧に笑ってごまかした。
「そ、そういえば今日は、夜なのに悪魔があんまりいないな、って思っただけだよ」
事実、園内にいた悪魔は一体か二体だった。
「ああ…、こういう場所には少ないよ。人間が楽しむ場所ってあんまり下級悪魔は好きじゃないから。もともと陰気な場所を好むからね」
「ふーん…」
「じゃ、帰ろっか」
繭は遥斗と並んで歩き出した。
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