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カウントダウン
第3章 ン
「蒼くんは?ごはんはいらないって親に言ってきたの?」
「あ。いや。俺の親は今いないから。何の心配もしなくていいよ」
「いないの?」
「うん。週末は毎週、親父の単身赴任先に行ってる」
「そうなんだ?」
「だから今日も一人だから起きられないと困ると思って早寝した」

なんとなくえばって、正解だろ?と言う態度の
蒼くんに苦笑する。

「じゃぁ、地元でご飯を食べてから帰ろう」

私の言った提案にホッとしたのか笑顔になって
「予定が決まってホッとした?」
と、意地悪く聞いたら
「いや。一緒にいられる時間が伸びた事にホッとした」

もう!
そんなこと言われたら女の子はメロメロだよっ!
今まで一体、どれだけそんな事を言ってきたの?
蒼くんのオンナったらし!

私は若干不機嫌になってずんずん駅まで歩いて行った。

「里香?」

私が不機嫌になる。
――これも1カウントッ!



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