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第1章 1

3日後ー

「本当に、物になったのかねぇ」
半信半疑で主役たちを待ちながら監督はうまくいかなかったときのことを考えていた
リスク管理も大事な仕事だ

ざわっ

スタジオの空気が揺れたのがわかった
この前とは違い大人の雰囲気の加恋が現れた


これは、いけるっ！


監督の長年の勘がそう告げている

「よろしくお願いします」
ペコっとさげてふわっと笑うのはこの前と同じ表情でまだ幼さが残っている

3.2.1ではいるので準備お願いしまーす
ADさんから声がかかる

緊張するー
ていうか、色々本読んだけどいくってなんなんだろー？これは最後までわかんなかったなぁ大丈夫かなぁ
ベッドに腰掛けて、こころのこりのことだけを考えていた

「加恋、最後のアドバイス。ぞわってしたり気持ちいいって感じたら俺を呼ぶんだぞっ？で
怖がらずに身を任せろ」

こちらはみずに陸が教えてくれた。いき方だ


「わかった」
気合を入れてよしっ！と頷けば
そんなに硬くなるなよ
と笑われる