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第5章 旅

紗江は品川駅前の小洒落たアジアンカフェに入り、モーニングをすることにした。



みんなが働いている平日に、サラリーマンを眺めながら、カフェで本を読みながらモーニングをした。



愛する彼を待ちながら…



なんて幸せな時間なんだろうと思った。



モーニングを終えると紗江は電車に乗って渋谷まで出た。


その頃には下ろしたてのヒールが痛く、今日一日歩ける自信がなかった。