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理想と偽装の向こう側
第26章 *番外編* 病院で…
「はい!あ~ん!」


ここは病院…四人部屋でカーテンでしきられてるけど、流石に恥ずかしい!


「い、いいよ~自分で食べるから!」


小声で、言うと


「香織、右手ギブスじゃん!」


「うっ!」


そう…利き腕がギブスで固定されてるのも、食欲減退の理由の一つだ。


「指でなんとかする!」


「いいから!あ~ん!」


「………あ…ん」


小田切さん、たんに『あ~ん』ってやりたいだけじゃないかな?


私が一口食べると


「…どんな味?」


「えっ!気になる?食べていいよ~」


「じゃあ…いただきます…」


えっ!!

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