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理想と偽装の向こう側
第3章 初めての夜
「味噌汁…温かい内が美味いよ…」


「はい?!」


ポカンと開いた私の口に、小田切さんはつかさず茄子の浅漬けを放り込む。


「マッコリ、ボトルで頼もう~!」


「!!小田切さん、私これでも女なんですけど!!飲ませ過ぎです!!」


「大丈夫だよ~!ちゃんと責任取るよ。連れて帰るの目的だしね!」


と、またしても親指を立てる。


また、なんでそんな事いけしゃあしゃあと、言ってのけるんだ!!


「お、小田…!!」


「手は出さないよ」


「えっ?」


重なった言葉を思わず聞き返す…。


「一切やましい事はしない。手は出さないから…つまり同棲はしてもSEXもキスもしないから…安心して」



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