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理想と偽装の向こう側
第21章 逆転
マンションに着き鍵を開け、小田切さんがまだ戻ってない事を祈ってると


「香織~ん!お帰り~!」


目の前で、小田切スマイルが炸裂した。


「た…だいまぁ~」


「今日、遅かったね。残業~?」


「まぁ…ちょっと…」


「ふぅ~ん。お疲れ様!」


ポンポンと、頭を撫でられる。


何かご機嫌だな~。
更に


「美味しそうな、ワインと焼酎あったから、二本買ってきたんだよね!」


あっ!かなり高そうなだよ!


小田切さん奮発してくれたんだ…
本当に優しいなぁ。


「わぁ!美味しそう~!」


私の反応に、小田切さんは嬉しそうに


「お風呂沸いてるから、上がったら乾杯しよう!」


「うん!ありがとう~!」


部屋に戻って、着替えに行こうとすると…


「あれ…その痣…何?」


ギックゥ~!

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