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理想と偽装の向こう側
第22章 約束
「ガチャ…」


自分の部屋に移動しようとキッチンの横を通ると、小田切さんは普段と変わらず朝食を作っていた。


「あ~おはよう。寝れた?」


はうっ!


ピカッと、爽やかに輝く小田切スマイルだわ!


「はい…寝れました…」


モジモジしてると


「そっか…良かった。準備しておいで」


何てことなく、いつもと同じ態度だった。


あれ…やっぱり大人だな。


慣れてるから、いちいち動揺もしないのかな…。


浮かれてるのは、私だけ?


はっ!
折角、想いが伝わったのに!


イカン!イカン!


よっし!
今日から新しい、人生のスタートだぁ~!


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