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幼馴染
第1章 入学式
お互いに9年の歳月が経った。

空白の9年間にそれぞれの人生があった。

今、再会して少年から青年になった達也。

ななみはあの頃とは違った現実味のある
感情を抱いた。

「達也君、私の事、覚えてるかな~?」

そんな事を思いながら入学式後の
クラス会が終わり下校の時間となる。

達也と声を交わさぬままに帰宅した
ななみであった。

次の日はいきなり実力テストだった。

春休みに宿題として渡されていた問題集を
もう一度、勉強し直した、ななみ。

次の日、テストが終わり
教室から出ようとした時であった。

「ななみちゃん?」
声をかけられた。
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