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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第3章 初めてのキス
 

「いいよ、こっちきて」

 ユーグが真剣な面持ちで、そろりそろりと近づいてくる。ベッドの側に立つわたしは、彼を見上げる形になった。大きな手がゆっくりと延びてくる。前開きのジャージの上着を、肩からそっと外された。遠慮故か、緊張故か、手つきが慎重すぎるのがくすぐったい。

 もうちょっと可愛い服を着ていればよかったなぁ。下着はおろしたばかりのセットなのが救いだけど。

 ユーグがわたしのシャツブラウスのボタンを外し始めた。剣を握ってできたタコだろうか、指にも手のひらにも凹凸がある。その手がちょっと震えている。

 わたしの胸の谷間があらわになってくる。夢の中とはいえ、ちょっと恥ずかしい。

「これも脱がせてよろしいですか?」

「どーぞ」

 シャツを脱がせてもらい、上半身はブラジャーのみとなった。穴が空くほど見つめられるとはこのことだろうか。この世界の女性下着がどうなっているのか知らないけど、ブラジャーが珍しいってのもあるかもしれない。

 
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