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異世界のイケメンに脱童貞させてくれとお願いされている
第6章 ご卒業おめでとうございます
 

 ぐ、と押し付けられた物質の質量に、わたしはおののいた。

「ゆっくり、ゆっくりね!」

「はい……」

 頷くユーグには余裕がない。額から滴り落ちた汗が、わたしの腹を濡らす。

 めり、と音がしそうだった。引きつれるような、痛み寸前のピリピリした感覚。同時に、強烈なむず痒さ。

「ああっ!」

 それが圧倒的な快楽だと気づいた時には、わたしは嬌声をあげるだけの獣になっていた。

 ユーグはどこまでも入ってくる。ずるりずるりと、長大な蛇に内側から喰われていく。

「あ、あ、あ!」

 息ができない。腹の内に感じる熱。固さ。重み。

「ああうっ!!」

 奥の奥まで貫いて、ようやくユーグが止まった。歯を食い縛りながら彼は呻く。

「す、ごい……! 気持ち、いいですっ、女神様!」

 わたしは返事ができなかった。酸素を求めてあえぐだけ。薄く陰る視界に、ユーグがわたしの足を抱え直すのが見えた。

「痛く、ない、ですか?」

 自分だって辛いくせに、こっちの心配をしてくれるなんて。それだけで十分だ。

 本当は先輩ぶって「好きにしていいよ」とか言いたかったけど、わたしの方が余裕がない。というか、このサイズ。好きに動かれたらどうなるのか恐ろしい。

 
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