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第7章 旅行又は逃避行

照れ臭そうに名前を呼ぶ。

「寛人、行こっ!!」

からかうように由香里は体をより押し当てる。

「ちょっ……キャラ変わりすぎだろっ!!」
「旅の時くらいいいでしょ」

やりづらそうに岡田は歩く。

サービスエリアの食事は大したものがなかったが、それでも旅に来ているという解放感で心は弾んだ。

食後にソフトクリームを食べ、車に戻った。

「じゃあそろそろしようか？」
「ま、マジですんのかよ……」
「当たり前でしょ」