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第7章 旅行又は逃避行

「だめっ!!　まだ着いたばかりでしょ!!」

由香里は体を引き、岡田を睨む。

「由香里が焦らすからだろっ!!」

中学生男子の性欲ははち切れんばかりに膨らんでいた。

「もうっ!!　私は運転で疲れてるのっ!!」

拒みながらも合気道を使わずに反抗するのは由香里なりの優しさだった。
あまり力で捩じ伏せすぎれば岡田の男としてのプライドを傷つけるからだ。

「……ごめん」

運転など当然したことがない岡田はその疲れの度合いがよくわからない。
けれど由香里の体を気遣って体を離した。