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第7章 旅行又は逃避行

「……赤ちゃん、出来ちゃうかも？」

すぐにからかいたくなるのは由香里の悪い癖だ。
しかし岡田は由香里の予想を裏切り、真剣な顔になる。
慌てる可愛い顔が見たかった由香里は逆に焦った。

「……由香里と俺の子って。可愛いんだろうな。産めよ、由香里」

まるで大人のような凛々しい顔をして由香里の髪を撫でる。

「…………うん。出来たら……産みたいな」

真剣に言ってくれた岡田をこれ以上茶化すのは、いくら年下の男の子とはいえ失礼だと感じた。
だから由香里も願望を込めて真剣に答えた。