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第9章 愛と悦楽

自殺未遂と極度の栄養失調。ホルモンのバランスを崩したための無月経。

千尋の体はボロボロで、精神的にも相当なダメージを残したままだ。

命は取り留めたが、｢生きている｣だけの千尋…


『ねえっ、しよっ！』って、屈託なく笑い、セックスを楽しむ千尋は、今ここには居ない。

千尋が入院して１ヶ月。
体の状態は安定した。

『御家族の元に帰られるのが一番いいかと。』

医者の助言で、一度は実家に帰そうと思ったマスターだったが、

『うちに連れて帰ります。通院もここのほうがいいでしょうし、俺が彼女の面倒を看ます。』


……………………………


『千尋、あと１週間位で退院出来るぞ。俺ん家に帰ろうな。』