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第9章 愛と悦楽

躯中で｢はぁはぁ｣と息をする千尋の表情は悦に入っている。

圭一は、濡れたマットの上にバスローブを敷き、千尋の横に、脚を投げ出して座ると、髪をなでながら微笑んだ。

『気持ちよかったよ。千尋の肌は俺を虜にするようだ。』

『圭ちゃん…ありがとう（泣）あたし、生まれて初めて…』

『愛のあるセックスはこんな感じなんだと、わかった？』

『うん（泣）』

『よかったね、千尋。もう、俺から離れちゃいけないよ、わかったね？』

『圭ちゃん…愛して…いい？』

『もちろんだよ（笑）』



千尋は、精神的な病を克服し、圭一の深い愛を感じ、幸せに包まれた……


圭一は、金輪際、千尋が泣くことがあってはならない！俺が千尋の幸せを守る！と、気持ちを新たにしていた。