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ねぇ、しよっ!
第5章 指
『昨日、休んじゃってすいませんでした。』

『ずいぶんしおらしいな。まだ、具合良くなさそうに見えるぞ?』

ウェーブのマスターは、あたしのおでこに手を当てて、『んー、熱はないなぁ』と、あたしの顔を「ジー」っと覗き込んだ。

『ははあ、やり過ぎだな。目の下、クマがある。』

『もう…遊ばない…』

ポロポロと涙が落ちた。千尋の涙…
マスターは、店を閉めた。



『千尋、ゆっくりでいい。話してみろ。』
頭をぽんぽんして、溢れる涙を、マスターの指が拭っている。





千尋は、やっと、ぽつり、ぽつり話し出した。



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